韓国旅行2003
2003年2月17日〜2月20日の3泊4日間。イラク情勢や北朝鮮問題が深刻化していました。ちょうど旅行期間中に韓国の大邱で地下鉄火災も起きて、みんなに心配をかけてしまいました。
本日より幸之介は3泊4日で韓国に行って来ます。現地でもネットにつなぐので、写真などを掲載したいと思います。
まあ、個人的実験ですよ。「どこからでも更新できるぜ!」みたいな。
I'm in Korea. I want to use my PC, but I can't here the PC BAN (Internet cafe) near the hotel.
I'll connect the internet with my PC tomorrow at LOTTE hotel.
Yes, I heard a fire in SEOUL, but I'm OK.
いやあ、きのう19日にはLOTTEホテルからネットにつながったのですが、運悪くknoa.jpとtomikou.netの置いてあるサーバーが不調で韓国報告できませんでした。掲示板などにいろんな書き込みがあってすごくいま楽しいですよ。
いちばん楽しかったのはカジノでした。どうもあのときは神がかっていたようで、ルーレットで数字が当たる当たる。手持ちのチップがまたたく間に7倍に…。
韓国って、食べ物屋さんで何か注文すると、キムチなんかのおかずが山ほど無料で出てくるんですね。健康的だなぁ。
韓国は英語教育が充実しているイメージがありましたが、一般市民に対してはまったくといっていいほど通じません。なんとなく感じたのですが、単語は韓国風の発音じゃないとわからないみたいです。LAN CABLEは「レン ケッブル」みたいな。
もちろん英語のできるひともいますが、むしろ観光地やホテルでは日本語が通じることのほうが多いので、あんまり「国際語としての英語」は役に立たなかったのでした。
ソウル市内の道路は、片道4〜8車線くらいが当たり前です。ただ、舗装状況が日本に比べて悪い道路もあり、バスに乗っていてもガタガタと大きく揺れることもしばしばです。
もっとも、日本のように年中道路を掘り起こして舗装し直すような状態こそ改善するべきですね。そんなお金があったら…。
金融再生を見事にやってのけた韓国ですが、それとはまったく関係なく、 Kookmin Bank (国民銀行ってことでしょう)のロゴマークが非常に洗練されていてかっこいいです。
ソウルの地下鉄駅にはすべて番号がふってあり、たとえば3号線なら 310, 311, 312... と並んでいます。これは観光客(韓国内からも含む)にとって非常に便利なシステムで、 Gyeongbokgung などという名前の駅も、 327 という数字を覚えるだけで目指すことができます。もっとも、この数字表記は徹底していないところもあって、改善の余地もあるのですが。
いくら文字が読めても、わかりやすさとは別問題だということですね。東京に来た外国人観光客が Marunouchi Line の Kokkai-gijidomae Station を目指す場面は見るに堪えないものがあります。
あと、日本と物価があまり変わらない韓国において、ほとんどの区間が600ウォン(約60円)で移動できるのも大したものです。
韓国でよく見かけるコンビニは、現地のLGのほか、セブンイレブンやファミリーマートなど、日本でおなじみの顔ぶれもあります。しかし、見慣れた看板はそのままですが、やはり日本と違うところもあるものです。
まず目に付いたのは、外から見える店舗内。日本では雑誌コーナーを配置して、立ち読み客がいることを外に見せるのが常識ですが、韓国では思いきり商品棚の背中やレジの背中が向けられていました。そもそも、店舗の外からして段ボールや飲料ケースが散乱していて、まったくすがすがしくありません。
売っている商品はというと、多少種類と数が少ない気がしましたが、値段も含めて日本と大差ありません。ああ、韓国のコンビニを見て、逆に日本のコンビニのカップ麺の活況を実感しました。298円のラーメンがどしどし売れていくのはかっこいいですよ。
どこもかしこもハングルハングルで、何の看板だかまったくわかりません。日本では、漢字や英語のおかげである程度外国人にも理解できる気がするのですが、韓国で漢字や英語の看板は思いのほか見かけないのです。
そういう理由もあってか、看板に書かれた365という数字がよく目に付きます。365日営業ということなのでしょうが、そんなにPRするようなことかな、と最初は思いました。ところがよく考えてみると、日本でも「年中無休」という表記はよく見かけます。ハングルが読めないので、数字が目立っただけなのですね。
韓国では、サムスン、LG、ロッテ、ヒュンダイ、などなどの財閥系企業があらゆる業種に顔をのぞかせています。日本ではそれぞれ、電子機器、お菓子、自動車、といったイメージしかないですが、韓国では何でもやっているのです。ソニーがちょっと金融にも手を出してみました、みたいなレベルじゃないですよ。
その中でも幸之介が以前から注目しているのがサムスンです。日本ではトヨタが1兆円の純利益を上げてひとり勝ちだとか騒いでいますが、サムスンは1.5兆円ですよ(われらがソニーは150億円)。しかもそのうち半分を設備投資にあてるとか言ってるし。
サムスンは作っている製品も高品質で、かつ、ソニーのような革新性があります。もうすこーし、輸出する各国に対してのローカライズ(現地の事情に合わせた調整)に気を遣ってほしい気もしますが、それは今後解決していくでしょう。
えーと、ソニーソニーと書いてますが、日本のメーカーでいま幸之介が注目しているのは松下電器です。はい、韓国旅行の話からどんどんそれていくのでここで終了。
韓国の食べ物屋さんでは、なにか頼むと、必ず野菜がたくさん出てきます。白菜キムチ、カクテキ、サラダ、和え物、などなど。日本の飲み屋さんで出てくる「お通し」が、山ほど無料で出てくるようなものです。たとえば白菜キムチがなくなれば、追加で持ってきてもらうことも可能です。
これはとってもうれしいシステム。幕の内弁当などに見られるような、いろんなものを食べたい日本人の好みにも合っていますし、なにより健康によさそうです。日本の焼き肉屋さんで、あれほどたくさんの野菜は食べないでしょう。
韓国の通貨「ウォン」は、現在ほぼ 1円 = 10ウォン という相場で、日本人旅行者にとって、とてもわかりやすい時期を迎えています。食べ物屋さんやコンビニ、交通機関やエステなど、いろんな場面で感覚をつかみやすいのはもちろんのこと、観光地では、為替相場の細かい変動など気にしていないようで、ふつうに 1円 = 10ウォン の換算で日本の「円」が使えるのです。
韓国の地で、ヨーロッパにおけるユーロの便利さを、図らずも実感してしまいました。
少し不便なのは、1万ウォン以上の紙幣がないことでしょうか。旅行者にとってはそれほど不便ではないですが、実際に暮らすとなると、高額の商品を買うときに大変そうです。
(ウォン紙幣の写真くらい撮っとけばよかった)
李氏朝鮮による王宮、景福宮。日本の占領下時代には日本軍に破壊され、敷地には朝鮮総督府が建っていたといいます。豊臣秀吉の朝鮮出兵でも一度破壊されていたといいますから、朝鮮と日本にとっては因縁深い地です。日本語の案内板には「日本帝国の悪逆な侵略政策によって無惨に破壊された」と書かれていて、胸が痛むとともに、ハングルの原文ではもっと辛辣な表現なのではないか、と不安になりました。
もっとも、韓国に4日間滞在して、きびしい対日感情に出会ったことは一度もありませんでしたし、地下鉄の駅で迷っているわたしたちに英語で話しかけてくれた青年もいました。また、日韓サッカーワールドカップで、「日本が負けて韓国人は大喜びしたのに、韓国が負けて多くの日本人はいっしょに悔しがってくれた」ことを知った韓国人は、歴史上初めて日本人に対して申し訳ないという気持ちを抱いたといいます。
ソウルの空港に向かうバスの中で、北朝鮮の問題も含めて、ずっと国際理解と平和について考えてしまいました。