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循環型エレベーターよりも輸送力に優れた「L字型数珠繋ぎエレベータ」の提案

 「日立が夢の循環型エレベーターで世界初の実験成功」というニュースを見て、いいこと思いつきました。

日立の循環型エレベーターは、いまひとつ効率が悪い

 いいこと考えたよ!

 件の「循環型エレベーター」は、ふたつのレーンを使って複数台のエレベーターをぐるぐる回すという方式ですが、数珠繋ぎで足止めになったり、ペアとなる反対側のエレベーターに動作を左右されたりと、いまいち効率全開!という感じがしません。実際、日立のプレスリリースを見ても、

今回、基本駆動技術を開発した「循環式マルチカーエレベーター」は、通常のエレベーター2基分の昇降路の中に、6〜8台の乗りかごを配備し、循環式に運行するものです。これにより、エレベーターの昇降路面積あたりの輸送力が、通常の2倍以上と革新的に向上し、利用者の利便性の確保とオフィス空間の最大化によるビルオーナーにとっての収益性向上の両立を図ることができます。

 とあるように、6〜8台も使っている割には、輸送力は「2倍以上」程度にしかならないようです。


非常に効率のいいわたしのアイディアを、図で説明します

 そこでわたしの革新的アイディアですよ。これは、基本的にひとつのレーンと1階の搭乗口だけで実現できて、しかも足止めになる心配もなく、なにより効率性が非常に高い!

 まず、環境として、30階建てのビルで、もっとも混雑する朝のラッシュ時を想定します。そしてそこに、1基のエレベーターを用意します。

 あとは言葉で説明するより、絵で説明した方が早いです。

 1. 各階行きそれぞれに入り口があります。
エレベーター図1


 2. 乗客を満載した各階行きのエレベーターは…
エレベーター図2


 3. 全基が一斉に目的階へと上昇します!
エレベーター図3


 4. 乗客を降ろしたら、速やかに1に戻ります(降りたいひとがいれば、乗ってもいい)。
エレベーター図4


 この図の例では、単純計算でほぼ5倍の輸送力です。ここで、日立の循環型と比較した利点を列挙しておきましょう。


  • 途中階で降りる客のためにいちいち止まる必要がなく、時間効率に優れる。
  • 先行するエレベーターにつっかえることがないため、空間効率に優れる。
  • 1階に台数分の乗降口を用意する必要はあるが、全体に2レーンを用意する必要がなく、空間効率に優れる。


「L字型数珠繋ぎエレベータ」を設置すれば、輸送力は劇的に向上する

 一般的には30階建て程度のビルであれば、1〜10階用と、1階と11〜20階用、1階と21〜30階用くらいに別れているでしょうから、3レーンにそれぞれ、10台分の「L字型数珠繋ぎエレベータ」を設置すれば、輸送力は劇的に向上するはずです。また、混雑時以外には、1レーンにつき1台だけを動かすようにしておき、階数を限定しない搭乗口を1つ用意しておけば、一般のエレベーターと同じように使用することもできます。

 なお、本案はオフィスビルを想定しているので、いちばん混雑する朝のラッシュ時のための急行レーンとして、通常のエレベーターの補助、しかし強力な補助として用意しておくのが妥当だと思います。

 これ、誰か特許取っといて。


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