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学校ホームページについて

 ある教育系メールマガジンの方とメールをやりとりする中でお送りしたメールを、ほぼそのまま載せてます。読みにくい部分もありますがご容赦ください。内容としては、学校の先生を対象として、学校ホームページのあり方を説いてみた、という感じです。

学校ホームページの役割とは

 学校ホームページは、どんなひとに見てもらうものでしょうか。先生曰く、「我が校を志望する受験生である」なるほどごもっとも。それでは、何を掲載しますか?先生曰く、「進路状況と、沿革と、教育方針と・・・」

 と、いう指針で作られてしまったホームページが全国津々浦々にたくさんありますね。既発行の「学校案内」をそのままWebにしただけ、というタイプです。はたして受験生はそんなホームページを見て喜びますか?だったら学校案内の冊子を読めばいいじゃないですか。

 いや、私立校の魅力的な学校案内なら、写真満載でおもしろいかもしれない。でもね、せっかくのホームページなんだから、ホームページ「ならでは」の情報があったほうが楽しいじゃないですか。

 「5月、修学旅行」・・・文字だけの情報のいかにつまらないことか!名所での全体集合写真を載っけたって焼け石にぬるま湯です。


楽しいホームページのために

 楽しい情報、それは何か。ズバリ、生きた情報ですよ。修学旅行であれば、生徒の自由なコメントを載せてみてはどうでしょう。「お昼に食べた○○おいしかったー♪」とか、「おみやげ買ってたら時間が無くなりました」とか。楽しいじゃないですか。「となりの部屋で夜更かししてたら、先生に見つかって廊下に正座だった」なんてのを載せられるようなら、あなたは立派な学校ウェブマスターです。くれぐれも作文の時間に書かせた模範的感想文など載せないように。

 もちろん活き活きとした写真も効果的です。どれが誰だかわかんないような集合写真はほどほどにしといて、笑顔のあふれるにぎやかな写真を載せましょう。文化財を見つめる真剣な眼差し、なんてのもいいですね。


生徒の笑顔を載せよう

 ついでに言いますと、ホームページに鮮明な写真を載せるなだとか、実名を載せちゃイカンだとか文部省の制約があるみたいですが、顔にぼかしを入れるほうがよっぽど生徒の人権否定でしょう。生徒の顔を黒く塗りつぶして掲載する学校がほめられるんですか?体育大会の100m走、晴れてゴールした生徒の顔はのっぺらぼうですか?後ろ姿でおいしそうに給食を食べる生徒たちを、どこの新聞社が掲載するでしょうか!そんな写真しか撮らない記者はクビです。

 「書道の全国大会に出品した本校生徒のAさん(仮名)」と、犯罪者扱いされたAさんは同校を名誉毀損で訴え、地元教育委員会は・・・なーんて事件でも起これば文部省も心を入れ替えるかしら。

 みんなに愛される楽しいホームページを作らんと欲する担当先生におきましては、ぜひともこの悪法に逆らっていただきたい。文部省を敵に回すか、生徒とその保護者を敵に回すか、ですね。言い方を替えれば、文部省はすでに全国の生徒を敵に回しているのです。少なくとも、わたしを敵に回しています。

 キャー。楽しいホームページづくりのはずが、いつのまにか殺伐とした文章になっちゃってる。横道が長すぎました。(笑)

 まあそんなわけで、生徒の生の声と活き活きした写真、これが大きいわけですよ。これは行事に限ったことじゃなく、学級日誌のような、日常における一言集を掲載している学校もあります。


在校生たちにも

 さて。学校ホームページが受験生だけに向けられたものだと思ったら大間違いですよ。

 続く大きなターゲットはやはり現役の生徒たちでしょう。もちろん行事の紹介などで自分たちが載っていればそれはそれで大いに楽しいものとなりますが、加えて生徒たち自身による情報発信も考えられます。

 たとえば、部活のホームページを自分たちで作らせるとか、余裕があれば個人のページやメールアドレスなどを作って生徒同士でインターネットを通じたコミュニケーションを進めるのもいいでしょう。

 他校との交流も生徒の視野を広げさせてくれます。そのためにも、学校や地元の情報を「楽しく」載せなくてはいけません。まさか、公式「学校案内」掲載の教育理念に共通点を見いだし、両校の交流が始まった・・・なんてことはあり得ませんからね。この場合のターゲットは「他校の生徒」ということになります。


先生同士でもいいじゃないですか

 まだまだ。次なるターゲットは先生です。主に他校の先生に向けたものでしょうか、世の中には授業で使えるオリジナル教材を公開している、学校や先生個人のページが数多く存在します。

 何も、インターネットに公開することを目的として教材を作ることはないでしょう。ご自分の授業に使った教材で可能なものがあれば、ホームページに公開することで、それをまた授業で役立ててくれるほかの学校の先生がいるのです。これぞインターネットの活用じゃないですか。

 あとは先生による日記なんてのもおもしろそうですね。同業者向けの苦労話や、生徒向けの本音コラムなど?実際に先生による日記のみの独立したホームページで人気を博している方もいらっしゃいます。


卒業生まで…

 最後に欠かせないのが卒業生。ただしこれについては、これまでに述べてきたコンテンツを充実させたホームページなら、それだけで卒業生は大いに懐かしがって目頭を熱くさせてくれることでしょう。あとは、おもいでを語るコーナーなんかを設置すれば鬼に金棒です。


蚊帳の外の先生は

 じゃ、まとめ。ホームページを「担当しない」先生方は、このようにとても大変な、「担当する」先生の負担を少しでも軽くできるように、どうか今後ともいたわってあげてください。(笑)



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