「50〜60歳代の写真愛好家をターゲットとした」という写真用スキャナ。
こちらは操作系もシンプルで、いっけん、ちゃんと中高年を意識しているかのように見えます。
ですが…このシンプルな外観はおそらく、複雑な部分をすべて液晶画面内のメニューに「隠した」結果だと思われます。そしてその液晶画面内は文字が小さい。昨今の新聞紙面改革の例を出すまでもなく、文字の大きさは中高年市場には重要な要素です。
夏の発売までにこの液晶画面のメニューは改善される可能性がありますが、本体表面に印刷されている文字も含めて、もっと大きく、わかりやすくするべきです。
ところで、前々から思っているのですが、中高年向けの製品を作る世の中の工業デザイナーさんたちは、「田舎の郵便局が作るじーちゃんばーちゃんむけパンフレット」的なイメージは捨てて、「北欧の都市空間デザイナーが作るユニバーサルな街頭案内」的なセンスを持ってもらいたいものです。「大きな文字」と「洗練されたデザイン」とが両立しないと思っていたら大間違いですよ。
閑話休題しつつ終わり。