その、部の飲み会で行ったのが、COREDO日本橋という、最近オープンしたばかりのおしゃれなビル。
しかーし。おしゃれにこだわるあまり、このビルのエレベータは肝心な「使いやすさ」に対する配慮の欠ける、とってもよろしくないデザインでした。
まず驚くなかれ、上に行くボタンと下に行くボタンがあるのは当たり前ですが、そのボタンに△や▽の印がないのです。のっぺりとしたボタンが上下にふたつ、しかも少し間を開けただけで車いす用のボタンもふたつ。美的センスあふれるシンプル至上主義のデザイナーさんは、△▽すら描きたくなかったようです。
その割に、点字の案内は、見苦しいことに、あとからあわてて付けたような白地のシールです。点字が必要なことに、最初のデザイン段階でだれも気づかなかったんでしょうかね。せっかく△▽を省いてまで追求した「美しい」操作パネルが、デザイン段階のミスのせいで台無しですよ。
また、エレベータの中の操作パネルには、扉の開くボタンと閉じるボタンがありますが、このうち、なぜか開くボタンの色だけが非常に淡く、特にエレベータ内の照明下ではほとんど何も書かれていないように見えるんです。きっと、デザイナーさんは、最高の環境を備えたとっても明るいデザイン室で、このボタンの配色を決めたんでしょうね。
というわけで、みなさんもエレベーターを設計するときには、使いやすさに気を付けてデザインしましょう。