以下、手紙を読んで思ったこと。
自衛隊派遣以前、わたしたち日本人は、イラク人は自衛隊の派遣など望んでいない、という主張で派遣に反対していました。それが、いざ派遣されて現地の様子が伝えられると、手のひらを返したように、日本の世論は派遣に肯定的になりました。
現地サマワのひとびとの多くが歓迎しているのかもしれませんし、実は反対しているひとが意外に多いのかもしれません。恩恵を受けた人は感謝しているかもしれませんし、仕事が得られると期待していたら失望したかもしれません。人道支援の立場を訴える日本の宣伝が及ばない地域のひとびとには、アメリカに付き従っているだけに見えるかもしれません。イギリスと日本とポーランドとスペインとの立場の違いがわからないかもしれません。
サマワ住民やイラク人やイスラム教徒が、そしてテロリストたちが、日本の行動をどう受け止めているのかということを、わたしたちの多くは日本のマスコミを通して知ります。しかし、9.11以後のアメリカのマスコミに起こったことが、日本では起こらないと、誰が断言できるでしょうか。朝日なら政府に迎合しないと、または政府に騙されないと、本当に信じられるのでしょうか?