公開メモ日記

[ 2004年4月21日(水) 0:17 ]
 自衛隊とNGO、それぞれの人道支援

 テロリストたちにとって何が気に入らないかって、イラクに、「アメリカの仲間としての」自衛隊が派遣されていることなんでしょう?

 少なくともいまにしてみれば、今回派遣されている数百名の自衛隊員が、サマワにいるのと東京で警備に当たるのとでは、日本人に対してテロが起こる危険は雲泥の差があったことになる。

 また、自衛隊派遣の大義名分である「人道支援」のためには、実は、自衛隊を100人派遣するよりも、NGOが100人送り出すことを政府が支援した方が、よほど効果があるんだってことには、もとより誰も異論を差し挟めない。

 すなわち、こんなことはいまさら明言するまでもないけど、少なくとも日本にとっての自衛隊の派遣は、まったくのアメリカ向けパフォーマンスだった。人道支援するならもっといい方法がいっぱいあるんだから。当初の政府の言い分として、武装する自衛隊のほうがテロに遭う危険が少ないとのことだったけど、むしろ自衛隊そのものがテロの原因だった。

 しかし。アメリカへの顔向けは、果たして自衛隊派遣によってしか示せないものだったのでしょうか?仮に日本政府が「効果的な人道支援と、テロへの危険を鑑みて、日本はNGOへの支援という形でイラク復興に貢献したい」と明言したとして、アメリカは一体どんな文句を言えるのですか?危険な地域で活動する自衛隊を激励するのなら、自己責任でイラクに入ろうとするNGOをも激励することに、なんのためらいがあるのでしょうか。

 確かに今回拘束された3人とその家族の言動には考えさせられる点もありましたが、危険を顧みずにイラクに赴く勇気は、自衛隊員とNGOとで等しく賞賛されるべきでしょう。今回仮に彼ら3人が即殺されていたとしたら、わたしたちは、その死自体は自己責任だとしながらも、彼らの勇気を大いにたたえていたのではないでしょうか?

 どうしてNGOが自衛隊のせいで人質になると非難の的で、公務員(外交官や自衛隊)が殺されると悲劇の主人公になるのでしょうか?

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