最初にSED方式のディスプレイの開発を表明したのは、はるか昔1999年のキヤノンのほうでした。
おそらくその時点で、同じ映像企業としてライバルのエプソンは脅威を感じていたのでしょう、ずっと(水面下で?)開発を進めてきたようです。キヤノンに先駆けて2002年にはリアプロジェクション方式の50型を発売、今年1月には同じ方式の47、57型を北米で販売開始、5月18日には40型の有機ELディスプレイの開発を表明、そしておととい5月31日には北米で販売していたリアプロの47、57型を日本でも販売開始しました。
この驚異のスピードにビックリしたキヤノンは、きのう6月1日、あわててSED方式のディスプレイを2005年後半に投入との発表を行ったように見えます。しかしこれではエプソンに対して遅すぎの感が否めません。一本取られた形になりました。
プリンタ市場で起こったエプソン-キヤノンの熾烈な争いが、ほかにも多数の有力ライバルメーカーがひしめくディスプレイ市場で再び巻き起こるのでしょうか?わくわくしてきます。