企業が努力したのをチャラにしちゃうのはけしからん。でもね、政府税調の言い分も、素直に聞いてみてくださいよ。
仮にさ、アルコールと効能がソックリそのままの未知なる新材料が開発されて、アルコール分0%の「飲み物」(でも酔っぱらう)が、完全にお酒に取って代わるような事態になったらどうしますか。
アルコール分ゼロだから飲酒運転に引っかからない?んなわきゃないですよね。「お酒」じゃないから酒税もゼロですか?んなわきゃない。でもメーカーはこう言うでしょう。「企業努力によって開発したものなのに、また税金を取るなんてけしからん」と。
みんな当然わかってると思うけど、そもそも、酒税はなにも「麦芽」から税金を取りたいワケじゃあない。「アルコール」ですらない。「酔っぱらって楽しい飲み物」から取る税金なのです。
なまじ、酒造メーカーに逃げ道を与えている政府税調のやり方がよくない。むしろ、ゼッタイ逃げられないようにすることが、「本当の優しさ」だと言えるのです。すなわち、麦芽○%とかアルコール○%とかいう酒税の仕組みをやめて、たとえば「飲料税」として容量あたりの価格が高いものほど税率を高くするとかしたほうがいいんですよ。ジュースなんかは超低い税率でさ。