薄型のスキャナは来る(そして売れる)とは思っていたけど、ここまで薄くできるとは思わんかった。むしろいままで何やってたんだ。
さて、次はプリンタの番です。「小型プリンタ」ではなく、ふつうの写真画質プリンタラインナップを、先に小型にしたメーカーが、次の覇権を握るはずです。まあ無粋だけど以下、ふつうに理由を書きます。
1.「dpi競争」から「つよインク」まで続いた画質競争はすでに収束感が強く、これ以上の画質向上は需要がないし実現しても差がわかりにくい。
2.主流ラインナップのプリンタは過去10年間画質(とスピードがせいぜい)のみを追い求めており、サイズはほぼ変わっていないか若干大型化。
3.技術的には PIXUS 80i でA4印刷可能なインクジェット機構は実現しており、あとはこのサイズにフラッグシップ機の技術を投入するだけ。
というわけで、キヤノンでもエプソンでもいいんですが、プリンタ小型化への道を切り開いてもらいたい。ただしそれは80iのような「小型プリンタ」を用意するのではなく、フラッグシップを小型化しなくては意味がないのです。いまのプリンタサイズは、複合機の世界で残しておけばいいんです。
さて、ちなみに、いまの状況は DiMAGE X が発表される直前のデジカメ業界に似ていると感じています。あのとき、本当に小型デジカメはこの世に存在しなかった(厚さ3cmばかりだった!!)。みなが画素ばかり追求していた。そこへ屈折光学系を繰り出してきた DiMAGE X 、そして画素もズームも切り捨てたEXILIM。市場が変わる瞬間でした。