そしてこのシステムで高得点を取る小論文を自動的に作成するためのアルゴリズムが受験生ハッカー「57氏」とかによって生み出されるわけですな。
1.全体を5段落に分け、その割合は1:2:2:3:2とする。
2.最初の段落の出だしは、論文のテーマによって以下の中から選択する。
「筆者の主張するように、」(筆者が何かを主張している場合)
「この問題は、」(何らかの社会問題がテーマの場合)
「そもそも、」(そもそも論を述べる場合)
3.2段落目以降の各書き出しは、次の通りとする。
「まず、」
「また、」
「ところで、」
「わたしたちは、」
4.各段落の内容を決めるに当たって、まず次のようなもっともらしい骨格を適当に用意する。
「筆者の主張するように、〜だとするならば、確かに〜ということになる。〜であり、〜であり、〜だとも言えるだろう。わたしも、〜という経験があり、筆者の意見に賛成である。」
5.〜の部分に、適当な語句や文章を挿入する。その際、課題として与えられた文章のうち、筆者の意見が直接述べられている段落から40%、その前後の段落から10%、最初の段落から20%を取り入れる。残り30%は創作してもよい。
6.手順4.と5.を段落分繰り返す。ただし、4段落目は、課題文から取り入れる文章は50%以下とする。
7.最後は次のように締めくくる。
「〜なければならないのだ。」
〜の部分には本文中に出てくる二字熟語が1つ入っていればよい。
8.完成。誤字脱字なく書けば、95点が得られる。