公開メモ日記

[ 2005年3月23日(水) 5:12 ]
 オリコン、ヒットチャート連動の音楽配信サービスを3月23日より開始

 おつかれさまです。

 で、デジタルARENAのヤフーやオリコンも参入、10社を超える各社音楽配信サイトの戦略とは?という記事の最後に、音楽配信はレンタルCDの価格が大きな壁と書かれています。

 そう。レンタル価格があるんですよ。だから、100円じゃないと売れない(価格だけじゃもちろんダメだけど)。音楽業界のみなさまは「わざわざCDショップに出かけてレンタルしてこなくても、自宅で何万曲もの中からダウンロードできる」ことをわれわれ消費者にとっての利便性だと勘違いしていらっしゃるんですけど、そんなのはサイトの使いにくさと決済の煩雑さとファイル形式の信頼性の問題で、チャラどころかおつりをよこせってなもんですよ。むしろ「モノとしてのCDを作らなくてすむし、モノとしての流通もないし、モノとしてのショップも不要」だからレンタルより安くできるはずだろと、なる。消費者の感覚は。

 新規参入のない業界はこれだからダメなんです。自分たちの今持つパイをゼッタイに減らさない。これは業界各社が悪いんじゃないですよ。自社の利益を確保するのは当然ですから。悪いのは、ギョーカイそのもの。航空業界で AIR DO が果たした役割は、非常に大きかった。新規参入じゃないとできないですよ、これは。いままで2万円で飛んでた路線に1万円の価格を持ち込めば、路線全体としてのパイが縮小するのは目に見えています。既存航空会社だけじゃ、100年かかっても実現しないでしょう。新規参入だからこそできたのです。ソフトバンクのYahoo!BBもしかりです。いままで ISDN などで月々5000円くらい取れていた市場に2000円を持ち込めば、以下略です。ケータイ会社が定額制を嫌うのも、ARPUを下げるあらゆる戦略が眼中になかったからです。PHSのWILLCOMが、自社のARPUが下がる可能性があってもなお音声通話定額に踏み切れたのは、目の前の巨大なケータイ電話市場があったからこそです。

 少し脇道にそれましたが、要するに、既存の枠にとらわれたままの価格設定をしている以上、音楽業界は変われないってことです。

 あと、そろそろわたしたちは記録媒体じゃなくて、曲を聴く権利にお金を払いたくなるんじゃないかと思います。レコードからCDへ変わるとき、ひとは同じ曲をすでにレコードで持っていても、もういちどお金を払いました。それは、モノが変わったのだから、と言われれば納得できる。しかし、デジタルの場合、もうそれがシリコンメモリだろうがハードディスクだろうが光ディスクだろうが、そんなのはカンケーないんですよ。中身は同じ曲です。Yahoo!でダウンロードした曲が、シリコンオーディオプレイヤーに入って、それで終わりですか?3回転送したら終わり?バカいうな。PCにずっと保存できますか。10年後も同じ形式ですかね?mp3やwmaが20年後も残っていますかね?いや、残っているかもしれない。でも、そんな保証も確信も持てない。それが今の消費者心理です。Apple、そしてmp3は圧倒的なデファクトスタンダードでなんとかその「信頼」を得られたけど、いまこそ音楽業界は、「音楽」に対してお金を払っていることをハッキリさせてほしい。いままでだって音楽にお金を払ってきたわけだけど、それにはCDのプレス代だって、実際にはわずかかもしれないけど、含まれていたんだ。いやむしろ含まれていたからこそ、レコードからCDに、同じ曲であっても再購入することに疑問を持たなかったんだ。

 着メロには、アレンジしたひとに対する対価を払ってもいい。立派な価値創造だ。しかし、着うたはどうだ?その人が実際にCDを持っていたとしたら、単にその曲がケータイから流れることに対してだけに、何百円も払うのか?

 ノー推敲で突っ走り書きしてしまった。ちゃんとしたコラムにしたいところだけど、とりあえずこのまま掲載。やっぱメモ日記をブログに拡張しないといかんよな。

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