卑近な例を出して自説をおとしめてみます。

　「正しい拳だってあるはずだ」という意見を、立場ある人がオオヤケの場でとても言えない状況になってしまっているのは、たとえば20歳未満の飲酒においても同じだと言えます。タバコだってそうかも知れません（未成年のタバコが飲酒より「若干」厳しい目で見られるのは、健康に及ぼす影響がより明白なのと、オトナ社会での禁煙推進の流れによるものでしょう）。

　ヨーロッパをはじめとして16歳や18歳から飲酒できる国もたくさんあるので、たとえばNEWSのメンバーがフジテレビの社員とお酒を飲んだ件に関しても、どこかのコメンテーターが「もちろん日本では許されませんけど、ヨーロッパなんかでは…」程度のことを意見したっていいはずですよ。でも絶対許されない空気。あまつさえ、「ボクだって若いころには…」なんて意見は、どんだけワルで名を売った芸能人だって厳禁。

　そもそも…（以下3段落ほどカット）

　この建前道徳主義社会は息苦しいよー。