画素競争は、もはや多ければ多いほどいいという固定観念から逃れることができないまでになっているらしい。しかし、いまやデジタル時代の競争の本家とも言えるCPUのインテルすら、「○GHz」といった周波数競争を自ら取り払い、(GHzを忘れさせたという意味では)一定の成功を収めている時代なのだ。
ここはひとつ、新たな画質指標をISOなりJISなりメーカー協議会なりで定義してしまってはどうだろうか。単位のネーミングは、わたしがとっておきのを用意しておいた。「ピクトパスカル」だ! 単位の実感のなさ、その割には親近感のある響き、これぞ新指標にふさわしいネーミングである。(そこの理系諸君、「圧力かよ!」とか無用なツッコミを入れるんじゃない!)
そしてこれを用いて「キヤノンの新製品、IXYデジタルZシリーズ! なんと驚きの高画質7700万ピクトパスカル!!!111」とかアピールするのだ。これはぜひ、たかた社長の口から聞きたい。「7700万」という桁違いの数字に、テレビの前の消費者は圧倒されるに違いないのだ!!
もちろん冗談です。