みなさまおなじみのオレンジガム。最近はめっきりおなじみではありませんが、小さい頃はよくかんだ気がします。
このガムは、5円チョコと並んで、10円という低価格が子供心をわしづかみにしていた要因のひとつだと思います。しかしある日突然、4粒で10円のパッケージが6粒で20円になったのでした。そのとき子供心に初めて、インフレーション経済というものを実感したものです。たぶん。
それがなんといまは、4粒10円に戻っているではありませんか。デフレ経済ここにあり。いやもとい、きっとこれは丸川製菓の企業努力のたまものなのでしょう。当たり付きの20円版も平行販売する中で、当たり無しの10円版という位置づけではありますが、20円の商品を10円に戻すという根性はたいへんあっぱれであると思います。
願わくは、その売上がどのように推移してきて、どのタイミングで20円へと値上げされ、それによってどう売上が変化し、さらにまたどのようなタイミングで10円版が投入され、いまどのような売上比率なのかといったデータもどこかで公開されると、最高にエキサイティングなマーケティングの教科書になる気がします。
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