参照関係を読者に示す機能としての「トラックバックよりも優れた方法」について、トラックバック2.0の視点からの解説はしてみたものの、既存のリンク元アクセスランキングとどう違うのかも解説しよう。
キモはふたつ。
まず、相手ページに逆アクセスしてタイトルを取得すること。たぶん実装済みのサイトもある気がするんだけど、お目にかかったことはないと思う。アクセス数の数字だけの表示とか、URLだけの表示とかは見たことがあるけど、タイトルが表示されることで一気にわかりやすくなるはず。
もうひとつのキモは、同じサイトと思われるリンク元をまとめて表示させること。先にも書いたけど、サイトのトップページからのアクセスと、個別記事からのアクセスは、階層を落として並べて表示させる。ただ、これは少し仕様を練る必要がありました。結論だけを言うと、あるURLからのアクセスがあったとき、そのURLを完全に内包する(または内包される)URLからのアクセスがすでにあればそれらは同じサイトと見なし、内包される(URLが短い)方が親ページになります。こうすれば、プロバイダのトップページとかブログポータルのトップページからリンクされるようなめったにない事態を除いて、うまくサイト単位の親子ページ関係を構築できるはず。
リンク元表示について、若葉ちゃんとakくんに話題が広まっています。これにあと某所の小林くんを加えて4人で議論すると、はてな会議クオリティが実現するんじゃなかろうか。大阪と信州と東京じゃあつらいものがあるが。
さて、a 要素と link 要素でサイトをまとめる方法については、相手が必ず礼儀正しいサイト(またはブログ)とは限らないのでうまくいきません。RSSなどを読みに行くことも考えたのですが、やはりWebサイト全般に活用できるほうが便利なので、URLの内包方式がよい。
検索円陣からのリンクについて。なななななるほど。検索エンジンだけは主要どころをあらかじめ登録しておかないと、「URLが内包するかしないか」だけではまとまってくれませんな。それと、読者の利用目的を考えると、検索エンジンからのアクセスは別枠にする必要があると思った。似た機能を持つtDiaryの「本日のリンク元」もそうなってる。かつ、きっといっぱいでてくる些末な検索語からのアクセスを隠すとすれば、全体で上位5件とかに制限するのがいいね。そんなにたくさんあってもクリックされるワケじゃないし、あくまで参考である。
ちなみに、検索エンジンからのリファラこそ、タイトルを読みに行くメリットが大きい。検索エンジンのクエリを読み解いてデコードしたりせずとも、タイトルがそのまま検索語になってくれていて、かつそのタイトル単位で集計すればクエリの些細な差を吸収してくれるのでたいへん便利。
で、似た機能のツールについて。実は若葉ちゃんの言及を読んでからわたしもいろいろ検索したのですが、tDiaryの「本日のリンク元」はそういえば見たことありました。でもこれはリファラURLをたどらないので、個別サイトURLに対してわざわざ日記タイトルを指定しなきゃイカンらしい(さもなくば単なるURL表示)。その点、Nucleusのreferer2は日本であまり実装例がないもののタイトルを取得して表示するんだね。しかしリファラスパムが防止できていないように見える。
というわけでリファラスパム防止のため、タイトルを読みに行くついでに相手ページからのリンクが確かに存在するかをチェックします。あと、自分のサイト(knoa.jp)からのリンクはカウントしない。
これで完璧かしら。