公開メモ日記
エジプトのピラミッド。中国の万里の長城。まことに立派なものです。
アメリカのグランドキャニオン。オーストラリアのエアーズロック。実に壮大です。
このような、世界的にそうそうたるものに比べて、白川郷・五箇山の合掌造りとか、厳島神社とか、そりゃあ確かにすばらしいものですけど、明らかに「格」の違いが感じられてなりません。これは日本に限ったことではなく、世界的に見ても、世界遺産設立当初に登録されたものに比べれば、近年登録されるものや、今後登録を目指そうというものの中には、聞いたことのない、スケールの小さなものがいっぱいあります。
ここはひとつ、世界遺産に「等級」制度を新設するべきではないでしょうか。ピラミッドをはじめとして、世界を代表する圧倒的な遺産は「世界級世界遺産」。厳島神社は「国家級世界遺産」。これじゃあ国宝や国立公園とあんまり変わらんな(笑)。素直に「A級」「B級」「C級」のほうがいいかも。せめて、「登録年」にもっと重い意味を持たせることで、第一期の重鎮たちと近年登録のぺーぺーとを、より明確に区別できるといいと思います。
絶滅危惧動物のレッドリストにだって、「野生絶滅」から「絶滅寸前」、「絶滅危機」、「軽度懸念」に至るまで、いろいろな分類があるのです。どの動物により大きな注目を集めなければならないのかが、よくわかります。これを見習いたい。
参考 : 全国 世界遺産化計画
この提案書と世界遺産の登録基準と照らし合わせるに、立山黒部は
「現存するまたは消滅した文化的伝統または文明の、唯一のまたは少なくとも稀な証拠」であり、
「人類の歴史上重要な時代を例証する建築様式、建築物群、技術の集積または景観の優れた例」であり、
「特に不可逆的な変化の中で存続が危ぶまれている、ある文化(または複数の文化)を代表する伝統的集落または土地利用の際立った例」であり、
「顕著で普遍的な意義を有する出来事、現存する伝統、思想、信仰または芸術的、文学的作品と、直接にまたは明白に関連するもの」であるそうです。
文明の証拠とかwwww 人類の歴史とかwwww 文化を代表するとかwwww 顕著で普遍的な意義とかwwww
しかし正直、「立山黒部が世界遺産登録基準に相当すると考える理由」が、インターネット上に掲載されているとは期待してなかった。えらい。
関連: 公開メモ日記 - 立山黒部を世界遺産に登録目指す集い
参考: 世界遺産 - Wikipedia
三池…炭鉱…だと…(^ω^;)?
ハイレベルな高校受験でもまず出てこないぞ…。
いいから日本国政府は早いとこ「日本遺産」を創設して、こういう地域遺産のエネルギーを吸収してやれよ…。
関連: 公開メモ日記 [検索] - 世界遺産