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女性天皇と女系天皇の皇位継承問題に、男尊女卑の議論を持ち込んではいけない

 わたしは国民の多数がそれを認めるなら、女帝も女系もいいじゃないかと思います。しかし、少なからぬ国民が誤解したままの議論になっているのは、残念でなりません。

女帝と女系は違う。言葉の意味も、歴史的な意味も。

 女帝を認めることは、つい先日(といっても明治になる前)の制度に戻すことなのに対して、女系を認めることは、日本国の歴史始まって以来の未だかつてない制度改革であるわけです。


「男系の歴史と伝統」を愛せるか?

 かつての女帝や女系の反対論者に男尊女卑の意識があったことは否めませんが、いまの女系反対論者(女帝には反対していない)には、なんの差別意識もありません。彼らにはただ、これまでの脈々と受け継がれてきた「男系の歴史と伝統」への愛着があるのみなのです。

 もちろん、現代は、女人禁制の山だとか、土俵に女性が登るかとか、そういったことも議論の俎上に乗る世の中に変わってきていますから、大いに議論したらいいと思います。それで多くの国民が納得して「ここで歴史的な改革をしようじゃないか」と言って女系を認めたとしたら、それもまた、何百年か経てば愛すべき「歴史」のひとつになるでしょう。


本質をよく捉えた上で議論しよう

 女帝女系の違いを正しく認識しないで議論されるのも悲しいことですが、これを男尊女卑、男女差別の問題と絡めてしまう、ときには議論をそれだけに単純化さえしてしまうこともまた、残念でなりません。女系反対論者にとって、この議論の本質は、青色の柔道着を認めるかどうか、左義長を中止するかどうかの問題と同じなのです



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