2006年5月7日(日) 12:26 作成 - 2008年7月5日(土) 22:26 更新
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この数日間、いや、10日間ほど、記事の分類方法について非常にアレコレと頭を悩ませました。その途中成果物として書いたのが、ブログのカテゴリ不要論とツリー構造有用論でした。しかしはてなブックマークのコメントでの指摘にもあるように、カテゴリはおろかツリー構造であっても、そしてタグであってさえも、「かんたんにできる分類システム」としては限界があるようです。
わたしが自分のブログ記事を分類するだけなら喜んでびしばし分類するんですが、広く一般に公開するツールである以上は、だれもがかんたんに分類できなければなりません(そうできない場合は、ブログに分類システムを持たせるのはやめて、全て検索エンジンに任せるべきです)。
そもそもわたしのサイト幸之介の@であっても、自己紹介や幸之介のPC初心者講座はツリーで的確に分類できるのに対して、公開メモ日記はあきらかにツリーではなくタグ向きです。一般に、ある程度の全体像やゴールが見えているコンテンツにはツリーがふさわしく、際限なく様々な記事が増えていくコンテンツには、ツリーよりはタグが適しているのでしょう。そしてその後者の代表例がまさにブログなのです。
この時点で、わたしの悩みは、どのようにタグの持つ問題点を解決して、このブログツールに実装するかに絞られました。
タグの最大の問題点は、タグ自身の分類ができないことにあります。タグは基本的に、好きなだけ、そして自由な内容で付けられるため、タグ自身がどんどん増えていく性質を持っています。グルメサイトであれば、ラーメン、イタリアン、和食、朝食、ランチ、ディナー、池袋、新宿、渋谷、おいしい、まあまあ、いまいち、などと増えていくでしょう。
実際には、これらのうち「ラーメン、イタリアン、和食」は料理のジャンルを決めるものであり、「朝食、ランチ、ディナー」は時間帯を、「池袋、新宿、渋谷」は場所を、「おいしい、まあまあ、いまいち」は評価を表しています。これらが種類別にそれぞれまとまって並んでくれればいいのですが、現在のタグシステムにはそういった機能は見られません。仮に実装されたとしても、タグを付ける側の負担の問題に悩むことになるでしょう。また、ラーメンをさらに細かく、とんこつ、しょうゆ、と分類していけば、タグそのものにツリー構造や「メタ」タグが必要になってしまいます。
よってわたしは、この一点に妥協を許すことにしました。タグ自身の分類はあきらめます。その代わり、タグの使用頻度を基準にした並べ替えと、「そのタグと一緒に付けられたことのあるタグ」という基準での疑似階層化を試みることにします。また、複数タグによる絞り込みも、当然実装します。さらに、個別の記事ページでは、同じタグ(の組み合わせ)が付けられた記事をいくつか表示することで、関連記事を的確に示します。
ちと詳しい仕様は文で書くのが難しいですが、「ツリー構造」がウリの1つだったこのブログツールが、それを廃して「タグ分類システム」に替えたことで、さらに使いやすく、魅力的で、新しいものになるものと思っています。
はてなブックマーク - 幸之介の@blog - ブログのカテゴリ不要論とツリー構造有用論
四畳半フォークソノミーの実現に向けて - Ogawa::Memoranda
情報デザインおよび組織デザインにおけるツリー構造とリンク構造 : DESIGN IT! w/LOVE
(まだリスト記法を実装してないので少し見苦しい…)
よく考えてみれば、ラーメンページを見ている人はラーメンにはかならず興味があるのだから、
その記事についているタグと同じ親に属するタグとそれらの子タグだけ表示すれば困らないような気がしてきました。
> その記事についているタグと同じ親に属するタグとそれらの子タグだけ表示
詳しく。
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