2006年4月28日(金) 15:28 作成 - 2006年5月7日(日) 12:29 更新
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ブログのカテゴリって、使ってますか。作者は使ってるつもりかもしれないけど、読者の立場で活用したことってありますか?
ブログの記事って、時間とともにどんどん増えていくものでしょう。それで各カテゴリごとに50件とか100件とかの記事がたまってくると、もう、カテゴリとしての役割を果たさないと思うんですよ。
ブログの読者って、大きくふたつに分けられるんですけど、ひとつは、常連の読者ね。常連の彼らにとって、そもそも過去ログ自体があまり意味を成さないというか、必要とはされないんだけど、それでも過去のある記事をもういちど探したいとなったとき、いちばん役に立つのは検索であって(得てしてそれはブログに備え付けの検索窓ではなく、Googleだったりもする)、決して中に記事が50も100もあるようなカテゴリじゃあないんだよね。そんなにいっぱい記事があったんじゃあ、的を絞れたとは言えないでしょ。ついでに言うと、月別のアーカイブも同様の理由で、探す目的には役に立たない。
もうひとつの読者層である「検索してやってきました」組についても、ある記事がおもしろかったからといって、じゃあほかの記事も見てみようとなったとき、カテゴリが活用されることは、めったにないと思う。結局、カテゴリなんてお構いなしに、トップページに戻って、そこに並んだいくつかの記事で判断されちゃうことが大半じゃないかしら。
もちろん例外はあるよ。それはカテゴリのテーマがきわめて大きく隔たっている場合。「グルメ」と「資産運用」がひとつのブログで共存してたら、「検索してやってきました」組にとって、興味のあるカテゴリだけをたどることには意味があるかもしれない。でも、いくらあなたがグルメ好きだからって、187件もあるグルメな過去ログを全部読む気力はないでしょう。結局、「このブログは、グルメと資産運用を同じくらいの割合で扱っているんだな」という程度の情報だけを得て、あなたはカテゴリの活用をそこであきらめてしまいます。
ここで、ツリー構造のすばらしさについて触れておきたい。187件もの「グルメ」を読む時間はないあなたでも、21件の「グルメ > 渋谷」なら読む元気が出てくるんじゃないかしら。せめて記事のタイトル一覧くらいには目を通してもいいかもしれないよね。ましてやラーメン好きのあなたであれば、「グルメ > 渋谷 > ラーメン」に挙げられた珠玉の4店をチェックせずにはいられないでしょう!(そのうち1店は、いままさに検索して訪れたばかりのページかもしれませんけど!)
このように、過去ログは細かく分類されてこそ、ブログを訪れた読み手にとって価値のある情報になるのです。逆に言えば、たくさんの記事が束になったままの過去ログは、ただ検索エンジンに単体の記事が引っかかることのみにしか、価値はないと言ってもいいでしょう。
日記的なブログであれば、さらさらと過去ログが流れてもいいのかもしれません。それでも最低限、単体の記事はそれぞれ検索エンジンが拾ってくれますから、むしろ中途半端なカテゴリなんてのは、不要だと思います。しかし、有用な記事にあふれるブログであればあるほど、検索エンジンだけに頼るのではなく、きめ細かなツリー構造によって、初めて訪れた読者にも適切なナビゲーションを提供してもらいたいと思うのです。
そういう意味では、サイト論でよく言われるような、「ブログの登場によって、見る対象がサイト単位から記事単位へと変わった」という潮流は、多くのブログツールがツリー構造(のような適切なナビゲーション)を持たないことに、本質的な原因があるのだと思います。
はてなブックマーク - 幸之介の@blog - ブログのカテゴリ不要論とツリー構造有用論
へー。これを読むと僕もツリー構造を採用しようかと思わさせられます。
しかし、渋谷のラーメン屋さんが50件を超えたあたりで、また元に戻るような気がします。
すなわち、後からツリーを作ろうと思ったときに面倒だということです。
> これを読むと僕もツリー構造を採用しようかと思わさせられます。
うれしい。
ツリーは固定されるものではありません。生きています。
渋谷のラーメンが10件を超えてなお増えていくのが分かったあたりで、「しょうゆ」「しお」「とんこつ」などに枝分かれさせていくのが、よいツリーの姿です。
しかし実はこれが行き過ぎると、「おれは渋谷と新宿と池袋のしおラーメンを探してるんだ」という場合に、枝を行ったり来たりするのがちょっと面倒になってきます。
そんなときに役に立つのが「タグ」という概念なんですが、残念なことにタグ機能を持つブログツールの多くは、ひとつの記事に複数のタグを付けることはできても、複数のタグで記事を絞り込む機能は持っていません。これでは、絞り込みにはまるで役に立たないのです。
もっとも、タグという概念はブログ訪問者のナビゲーションというよりも、あくまで情報サイトの検索システムとしての使い方が適しているのだと思います。
で、語り出すと止まらないので、また別の機会に。
塩ラーメンカテゴリを併設すれば良さそうです。
ツリーというよりも、カテゴリの細分化を提案しているように見えてきました。
YAHOO!カテゴリがフルフラットな構造だったらどうなるか想像してごらんなさい。
もちろん、多重カテゴリですよ。
受けたリンクの1番下に"ほか全29件"とあり、
いかにもクリックできそうな表示ですが、クリックできません。
おやまあ、そんな情報まで見たいと思ってくれたとはうれしいな。
しかしこういう記事はいずれGoogleなどからありとあらゆる種類の検索語の組み合わせで訪問者が増えていき、「全854件」とかになって、しかもワケのわかんないキーワードがいっぱい(ワケのわかんないキーワードを表示することで、さらなる訪問者を呼んでしまう)、という事態になりがちなのです。
よって、どーせこんなリストは読者に全部クリックされるわけじゃないので、主要なサイトをサイト単位で上位10件まで表示するだけにしてあります。
なお、サイトの管理人にはすべての新着「受けたリンク」を見られる画面を作る予定です。
> なお、サイトの管理人にはすべての新着「受けたリンク」を見られる画面を作る予定です。
いつごろですか?
まあ、近いうちに。
とりあえず見たいだけであれば、mysqlから select * from tLink で見られます。
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