小さいだけのデジカメを素材や付属品で高級に仕立てて36万円。プラズマでも液晶でも有機ELでもない36型ブラウン管テレビが130万円。えええ?
いかにも消費の二極化ブームに乗って利益率を上げるぞって雰囲気ですが、消費者は「いいもの」にこそお金を払うんであって、ただ高い値をつけさえすればいいというものではないはず。130万円持ってる人が、同じソニーの50型プラズマハイビジョン(90万円)を買わずに、図体のでかい36型ブラウン管を選ぶ理由はあるんでしょうか。
たとえばカールツァイスとの提携を生かした高級一眼レフデジカメとか、プラズマ大画面+ハードディスク録画システムとか、高級志向の商品戦略はほかにもあったはず。
まさかのソニーさん。さらなる隠し玉かなにかを用意しているのかと思いましたが、実はこれ、利益率の高い高付加価値商品戦略というよりも、このプロジェクトそのものが「ブランド」戦略なのかも。だとしたら、うーん、やっぱりソニーはすごい。