小泉内閣メールマガジンで、「過去20年にわたって続いたフセイン政権の圧政の下で、イラクの国土や国民生活は荒廃しています。」との記述がありました。これは全くの間違いです。
たとえ日本人の生活レベルから見て荒廃しているように見えたとしても、それは直接的には国連の経済制裁が最大の要因(豊富な石油を十分に輸出できなかった)です。また、経済制裁の中でも生活物資の配給制度は続けられており、貧しい国民も最低限の生活を営むことができました。これを「フセイン政権の圧政」などと誤解風味たっぷりに書き立てるのはいかにも扇動的で、失望させられます。