いまさらだけど、民主党の掲げる高速道路無料化について。
民主党を支持しない人々から「できっこない、リップサービスだ」などという声があがる場面を何度も目にしましたが、あきれるばかりです。確かにいままで有料だったものが無料になるということに対して、第一印象で「無理だろう」と考えるのは素直なことだと思いますが、タチが悪いのは「○○の財源はどうするのか」などと、否定の理由を述べてくる有識者たちです。
高速道路の無料化論は、ゴールドマンサックス前社長の山崎氏が最初に唱え、専門家の賛同もあり、民主党内でも議論を尽くしたはずです。反対論者が面と向かって「○○の財源はどうする」と問うたとして、山崎氏らが「ア、そういえば…」などと言葉に窮するワケがないじゃないですか。実行できるかできないかといった低いレベルの検討を終えたからこそ提言されているのであって、本当に議論されるべきは、実行した場合にどのような利益や不利益が生じるかといった検討のはずです。
逆に自民党の郵政民営化などだって、数年前までは「無理無理」などと党内からさえ言われていたはずでしょう。反論するのは結構ですが、否定するなら相手の主張を勉強してからにしてもらいたいものです。