わたしがいたころは「1000人」が観客の目安でしたが、最近はどんどんお客様が増えているようで、今年はオーバードが満員になったということで2000人は余裕で超えたものと見られます。いい席を取るための長蛇の列が、ホールの外の郵便局まで達していたというからすごい。
聞くところによると演奏する側の部員は全部で96人。これもわたしのころの2倍以上。すげー。しかしステージに100人もいると、舞台脇から撮影できるポジションは限られているので、写真的には死角ができやすいですな。写る部員と写らない部員が出てきます。
で写真ですが、カメラの設定の話は置いといて、わたしの撮るスプリング写真はとにかく「笑顔」と「まなざし」の2点に尽きます。どれだけわたしがかわいい女の子が好きだからって、楽しそうな笑顔でなければ写真集の被写体としては不合格。そうは言ってもかわいい子はたいていの場合いい笑顔をみせてくれるからいいんですけど、指揮者を見る「まなざし」が撮れるかどうかは、かわいさとはまったく無関係。「指揮者をよく見るかどうか」というのは部員によってかなり違うので、わたしはザッと全体を眺めてそういう部員を見つけては、ひたすら「まなざし」の瞬間を待ってシャッターを切るのです。これをブラケット分の3回やって1カット終了。
演奏中、舞台裏でわたしは右へ左へと走り回ります。ステージパフォーマンスと共に次々とパートが紹介される第3部のオープニングでは特に、パフォーマンスの内容によって左右のどちらから撮るのがいいか違うので、わずかな合間のうちにリハーサルで決めておいた撮影ポジションにすばやく移動。これは相当疲れます。左右にひとりずつ撮影者がいればどんなにラクだろうか!
こういうのを書いておくと、いつかわたし以外のひとが写真を撮る時に役に立つ気がするのでした。