コンタクトレンズの「ワンデーアキュビュー」に、「ワンデーアキュビューモイスト」という、潤いをアップさせた新製品が出ました。キャッシュバックキャンペーンもやっていたので試しに買ってみましたけど、瞳オンチなわたしには違いがわかりませんでした。
しかしこの製品、通常のワンデーアキュビューに比べると単価が数百円高く、価格競争のきわめて激しいコンタクトレンズ市場においては、実に上手な価格戦略だと思います。ほうっておけばあくまで「アキュビュー」というブランド価値だけで他社製品との価格競争を戦わなくてはならないのですが、「うるおい」という付加価値だけで上顧客から数百円の売上増をちょうだいすることができてしまうのです。重要なのは、この付加価値は別に「うるおい」でなくても、「酸素透過率」でも「紫外線カット」でも「清潔」でもなんでもいいということです。もっと言えば、「高品質」と銘打って100円高くするだけでも意味のある戦略だと言うこと。
同様の戦略的ラインナップは、「ヤクルト」に対する「ヤクルト400」にも見て取れます。