たとえばお笑い芸人がゲテモノ料理を目の前にして「こんなん食えへんて!」と言えば、まぁ意味は全国に通じるであろう。しかし、「こんなんよー食わんわ!」と言ったら、どうだろうか。これも実は同じような「不可能」の意味なのだが、ひょっとすると関西弁に慣れないひとは「こんなのよく食べないよ!」→「こんなのしょっちゅう食べたりはしないよ!」→「こんなのめったに食べないよ!」みたいな意味に取れてしまったりしないだろうか。
というわけで、関西弁には「よう○○しない」という、不可能を意味する表現があるのだ。「よう言わん」と言えば「あまり頻繁には言いません」じゃなくて「そんなこと、とても言えません」であるし、「肩こりがよう治らん」と言えば「肩こりがよくなりません」じゃなくて「肩こりがよくなりません」なのだ。あ、これはいっしょか。
さてこれ、関西弁じゃなくて奈良弁だったり大阪弁だったり、もっとローカルなものかもしれませんけど、どうなんですか。その場合はご指摘いただければうれしいです。芸人がよく使っている印象があります。