記事中には各党の意見が入り乱れています。
「退避勧告を無視して行ったNGO関係者にまで責任を持たなければならないのか」という自民党議員の発言は、時に聞かれる意見ですが、事態の本質を理解していません。テロリストにとってみれば「イラクでやれば90%成功だが、東京だと80%だ」程度の違いしかないはずです。もちろん時間のかかる人質型のテロは多少はやりにくいかもしれませんが、何人かを殺すだけなら、いとも簡単に実行できるでしょう。殺した後で「次もあるぞ」と思わせるだけで同等の効果がもたらされます。
それにしても、公明が「自衛隊の撤退は歴史的な汚点」と考えるとは意外でした。
ところで民主の岡田幹事長は自衛隊の派遣自体には反対しているものの「撤退すると敵に塩を送ることに」とも発言しており、民主党が即時撤退で結束することは期待できなさそうです。しかし、塩を送るっていうのは本来美談を語るときに使われる表現なんですが…。