先日の電機業界の展望を受けて、読者からリクエストをもらったので、キヤノンについて展望します。
まずプリンタね。
もともと技術的にエプソンの後塵を拝していた時代があったけど、対等になったいま、そのイメージを払拭できるかがカギ。もう(対等になって)ずいぶんたつんだけど、悪いのはCMなのかな。エプソンのCMの雰囲気と明らかに違うでしょ。X-BOXとプレステみたいに違う。洗練さやカッコよさが受ける(IXYの中田とかね)カメラ市場とは違って、プリンタ市場では富士フィルム系(写るんですとかプリントゴッコとか)の明るく楽しいCMが受けるんだと思う。少なくともエプソンと同じ市場で(住み分けすることなく)争うなら。
続いてカメラ。
一世を風靡したIXYブランドもいまは昔。コンパクトデジカメは各社がしのぎを削る激戦区となっていて、キヤノンは苦戦しています。逆に、このままキヤノンが黙っているわけがないので、そろそろ何かがあってもいいと思うのですが。一眼レフ市場もしかりで、オリンパスがデジタル専用規格を起ち上げたいま、このままキヤノン(とニコンの二大ブランド)が従来の規格のまま続けていくとはあまり思えません。
というわけでプリンタでは戦略的な改革が、カメラでは技術的な改革が必要なキヤノン。しかしキヤノンのことだから、きっとやってくれると思いますよ。